ラ・パルマ島の見どころを探すなら、まずこの島の性格を知っておきましょう。北は緑に覆われ、南は溶岩で黒い、垂直に切り立った島です。見る価値のあるもののほとんどは、歩いて行くか、空を見上げて楽しむものです。2002年から島全体が生物圏保護区で、2012年には、スターライト保護区とスターライト観光地の認定を同時に受けた世界初の地域になりました。
訪問者の57.6%がハイキングをし、17.3%が星を見に出かけます。どちらもほかの島を大きく上回る数字です。ビーチ沿いのホテルで1週間過ごしたいなら、テネリフェ島(Tenerife)かグラン・カナリア島(Gran Canaria)のほうが向いています。
ラ・パルマ島はどんな人に向いているか
こんな人におすすめ: 歩くのが好きな人。「エル・バストン(El Bastón)」と呼ばれるGR 131は、プエルト・デ・タサコルテ(Puerto de Tazacorte)からロケ・デ・ロス・ムチャチョス(Roque de los Muchachos)へ登り、尾根を通ってフエンカリエンテ(Fuencaliente)まで下ります。GR 130は王の道(Camino Real)をたどり、8区間で島を一周します。ほかの島との比較はカナリア諸島のハイキングで。
向いていないのは: 確実な晴天と気軽なビーチを求める人。ラ・パルマ空港は諸島の海岸の観測地点で最も雨が多く(年間369mm、雨の日は約40日)、日照も最も少ない場所です。ビーチは黒い砂でうねりが入りやすく、主要ビーチのプエルト・ナオス(Puerto Naos)は今も段階的に再開している途中です。
ラ・パルマ島の見どころ:エリア別の必見スポット
タブリエンテ・カルデラとラ・クンブレシータの許可
国立公園タブリエンテ・カルデラ(Caldera de Taburiente)の面積は4,690ha、幅8kmのくぼ地です。入園は無料ですが、08:30〜16:00に車でラ・クンブレシータ(La Cumbrecita)へ上がるには、reservasparquesnacionales.esで無料の駐車許可を取る必要があります。30分刻みの枠で、予約できるのは最大1か月前から。ゲートを通れるのは予約時刻の10分前から20分後までで、それを過ぎると予約は無効になります。
駐車場から平坦な1kmの道を歩くと、ロモ・デ・ラス・チョサス展望台(Mirador Lomo de las Chozas)に着きます(予約は1時間で十分)。1時間半かかる展望台めぐりの周回路を歩くなら、2時間で予約しましょう。キャンセルしない、遅れる、時間を超える、のいずれかをすると、1年間予約ができなくなります。
カルデラの内部へ下りる定番は、ロス・ブレシトス(Los Brecitos)→キャンプ場→バランコ・デ・ラス・アングスティアス(Barranco de las Angustias)のルートです。ロス・ブレシトスには駐車できないので、車はラス・アングスティアスに置き、朝そこで客を待っているタクシーで上がります(冬の最終は12:00)。現在、クンブレシータ〜キャンプ場の区間は閉鎖中で、ラス・アングスティアスへ抜ける出口は大雨の事前警報が出ただけで閉鎖されます。公園のトレイルの状況を確認してください。ビジターセンターはエル・パソ(El Paso)にあり、サンタ・クルス(Santa Cruz)〜ロス・ジャノス(Los Llanos)間のバスがその駐車場に停まります。
ロケ・デ・ロス・ムチャチョスと天文台
島の最高地点(2,426m)は、カルデラの縁にある舗装された無料の展望台です。標高2,396mには、カナリア天体物理研究所(Instituto de Astrofísica de Canarias)の天文台があり、世界最大の光学赤外線望遠鏡カナリア大望遠鏡(Gran Telescopio Canarias)を収めています。見学は日中、ガイド付きのみです。詳しくはロケ・デ・ロス・ムチャチョスのガイドで。山頂にはバスもガソリンスタンドもないので、LP-4号線に入る前に満タンにしておきましょう。
ロス・ティロスとマルコス・イ・コルデロ:照葉樹林の森
サン・アンドレス・イ・サウセス(San Andrés y Sauces)のロス・ティロス(Los Tilos)は、1983年に島で最初の生物圏保護区になりました。マルコス・イ・コルデロ(Marcos y Cordero)(12.5km、水路のトンネル13本)は最も有名な照葉樹林のルートで、出発点のカサ・デル・モンテ(Casa del Monte)へはロス・サウセスからジープが上がります(616 41 88 47)。通行できるかどうかは島のトレイルの状況で確認を。短めに歩くなら、プンタジャナ(Puntallana)のクボ・デ・ラ・ガルガ(Cubo de La Galga)。周回コースで、とても歩きやすい道です。
火山ルートと南部:サン・アントニオ、テネギア、塩田
火山ルート(Ruta de los Volcanes)は、GR 131のうちエル・ピラール避難小屋(Refugio de El Pilar)からフエンカリエンテまでの区間で、クンブレ・ビエハ(Cumbre Vieja)の尾根を行く片道23.7kmです。車に戻るには、フエンカリエンテから避難小屋へ向かうタクシーがあります(619 45 46 53)。
フエンカリエンテのサン・アントニオ火山ビジターセンター(Centro de Visitantes del Volcán de San Antonio)(8ユーロ、12歳未満無料)には、火口の縁を約30分歩く遊歩道があります。さらに南には1971年10月26日に噴火したテネギア(Teneguía)、岬の先には今も花塩(フロール・デ・サル)をつくり、渡り鳥の休息地にもなっているフエンカリエンテ塩田(Salinas de Fuencaliente)があります。
タホガイテ火山
2021年の噴火は85日間続き、1,219haを溶岩が覆いました。火口丘へは認可業者と一緒でなければ行けず、約6kmの周回ルートを歩きます。ラス・マンチャス(Las Manchas)、タフヤ(Tajuya)、プエルト・デ・タサコルテの展望台は自由に訪ねられます。詳しくはタホガイテ火山ガイドで。ほかの島の火山はカナリア諸島の火山で紹介しています。
天然プールとビーチ
サン・アンドレス・イ・サウセスのチャルコ・アスル(Charco Azul)には海水プールがあり、底の平らな子ども用プール、シャワー、駐車場もあります。バルロベント(Barlovento)のラ・ファハナ(La Fajana)は3つのプールがつながっていて、レストランもあります。どちらも夏向けの施設で、冬にうねりが入ると使えないことがあります。プンタジャナのノガレス・ビーチ(Playa de Nogales)は、断崖の下に450m続く黒い砂浜で、波が強い場所です。
サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ
島都サンタ・クルス・デ・ラ・パルマ(Santa Cruz de La Palma)は1493年に築かれ、16世紀にはアントワープ、セビリアに次ぐ帝国第3の港とみなされるほどでした。旧市街全体が歴史芸術地区(Conjunto Histórico-Artístico)に指定されていて、海に面した木のバルコニーや、教会に残るフランドル美術が見られます。海洋博物館(Museo Naval)は、アラメダ広場(plaza de La Alameda)に置かれたカラベル船のレプリカバルコ・デ・ラ・ビルヘン(Barco de la Virgen)の中にあり、島で最も訪問者の多い博物館です。
西海岸:タサコルテ、ポリス・デ・カンデラリア、プエルト・ナオス
プエルト・デ・タサコルテはボートツアーの港です。島でクジラやイルカのウォッチングを許可された船は、すべてここから出ます(各船の比較はラ・パルマ島のホエールウォッチングで)。ティハラフェ(Tijarafe)のポリス・デ・カンデラリア(Porís de Candelaria)へも船で行きやすく、高さ50mの海の洞窟の中に白い小屋が並んでいます。
タサコルテ〜プエルト・ナオスの海岸道路は、2021年の溶岩の上を2.4kmにわたって横切ります。溶岩流の上を車で走れる唯一の場所です。
- 1Santa Cruz de La Palma港ルート案内 ↗
- 2La Cumbrecita自然エリアルート案内 ↗
- 3Roque de los Muchachos山頂ルート案内 ↗
- 4Los Tilos自然エリアルート案内 ↗
- 5Charco Azulビーチルート案内 ↗
- 6Volcán Tajogaite山頂ルート案内 ↗
- 7Caños de Fuego見どころルート案内 ↗
- 8Puerto de Tazacorte港ルート案内 ↗
- 9Refugio de El Pilar自然エリアルート案内 ↗
- 10Salinas de Fuencaliente見どころルート案内 ↗
ハイキングに便利なラ・パルマ島の宿泊エリア
- ロス・ジャノス・デ・アリダネ(Los Llanos de Aridane)とエル・パソ:カルデラ(ラ・クンブレシータ、ラス・アングスティアスとそのタクシー)、タホガイテ、エル・ピラール避難小屋に最適です。
- サン・アンドレス・イ・サウセスかバルロベント:ロス・ティロス、マルコス・イ・コルデロ、GR 130の北海岸の区間へ。チャルコ・アスル、ラ・ファハナ、Ron Aldeaの蒸留所もすぐ近くです。
- フエンカリエンテ:火山ルートのゴール地点。南部の火山、塩田、ワイナリーへ。
- サンタ・クルスとロス・カンカホス(Los Cancajos):空港から10分で、星空ツアーの出発地です。
ラ・パルマ島のツアー:私たちのおすすめ
車があれば、ほとんどの場所は自分で回れます。ツアーを使う価値があるのは、タホガイテの火口丘(ガイド同行が必須)、タサコルテからのボート、そして運転しないなら、バスで島を1日で巡るツアーです。
おすすめ
1
認定ガイドとタホガイテへ
個人では歩けない、火口丘への公式ルート。評価の特に高いツアーのひとつです。
2
車なしで島を1日で
ガイド付きバスで8〜9時間。山道の運転を避けたい人に。
3
タサコルテからクジラとイルカを
最も波の穏やかな西海岸を3時間、海洋生物学者と一緒に。
4
歩いてロケへ
展望台からのぞくだけでなく、山頂部をガイドと4時間歩きます。
5
クエバ・デ・ラス・パロマスの中へ
1949年にできた溶岩洞窟で、認可業者と一緒でなければ入れません。ライト付きヘルメット込み。
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ラ・パルマ島への行き方と島内の移動
飛行機。 BinterとCanaryflyが、テネリフェ北空港とグラン・カナリア島から30〜45分で結んでいます。Iberia ExpressとVuelingは、マドリードとバルセロナとの間を通年運航。ドイツ、イギリス、スイス、オランダからの直行便もあり、一部は季節運航です。
フェリー。 ロス・クリスティアーノス(Los Cristianos、テネリフェ島南部)からサンタ・クルス・デ・ラ・パルマまで、Fred. Olsenと、旧Naviera ArmasのBaleària Canariasで約2時間30分。Baleàriaは55ユーロからとしています。12〜14ユーロという料金を見かけることがありますが、それはカナリア諸島住民向けの料金で、旅行者は使えません。すべての組み合わせは島から島への移動で。
島内。 車が必要です。路線バス(グアグア、TILP)はすべての町へ行き、300番がサンタ・クルス、エル・パソ、ロス・ジャノスを結んでいますが、ロケ・デ・ロス・ムチャチョスへ上がるバスはありません。空港からプエルト・ナオスまでは40kmで1時間、タクシーなら約45〜48ユーロ。ロス・カンカホスまでは7〜9ユーロです。
ラ・パルマ島のベストシーズン:天気と気候
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 最高気温 °C | 21 | 21 | 21 | 22 | 23 | 24 | 26 | 26 | 27 | 26 | 24 | 22 |
| 最低気温 °C | 16 | 15 | 16 | 16 | 17 | 19 | 21 | 21 | 21 | 20 | 18 | 17 |
| 海水温 °C | 20 | 20 | 19 | 20 | 21 | 22 | 22 | 23 | 24 | 24 | 23 | 21 |
| 雨の日数 | 5 | 4 | 4 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 7 | 8 |
| 1日の日照時間 | 5 | 5 | 6 | 6 | 6 | 6 | 7 | 7 | 6 | 6 | 5 | 5 |
出典: AEMET、気候平年値(1981–2010年) · 海水温:seatemperature.info、過去10年の平均
ラ・パルマ島は一年中穏やかです。海沿いの最高気温は1月で約21 °C、8月で26 °C。冬の夜(15.5 °C)はカナリア諸島で最も暖かい部類に入ります。海水温は9月と10月に約24 °Cまで上がります。変わるのは雨で、10月に戻ってきて、12月には8日間で80mm降ります。
これは東海岸にある空港の数字です。東側は風上にあたり、貿易風とその雲を受けます。西側(ロス・ジャノス、タサコルテ、プエルト・ナオス)は風下にあたり、たいてい乾いていて晴れています。冬の山頂部は氷点下になります。月ごとの島の比較はカナリア諸島の天気で。
秋から春は、カルデラに入る前に渓谷の状態を確認してください。夏は山火事の警報で山が閉鎖されることがあります。星空を左右するのは月で、詳しくはカナリア諸島で星空観察で説明しています。
ラ・パルマ島の祭り:開催時期
- 雪の聖母の降臨祭(Bajada de la Virgen de las Nieves)(サンタ・クルス):毎年ではありません。5年に一度、末尾が0と5の年に、6月か7月から8月5日まで行われ、有名な小人の踊り(Danza de los Enanos)があります。
- ロス・インディアノス(Los Indianos)(サンタ・クルス):カーニバルの月曜日に、全員が白い服を着てタルカムパウダーをかけ合います。日付は聖週間に合わせて動き、2月から3月の間です。
- Transvulcania:フエンカリエンテの灯台からロス・ジャノス・デ・アリダネまで、73km強、累積標高差8,500mのウルトラマラソン。5月に開催されます。
- La Palma Walking Festival:9月中旬に3日間、ルートを歩くイベントです。
ラ・パルマ島でよくある失敗
- 許可なしで午前中にラ・クンブレシータへ上がる。 ゲートを通れません。予約するか、16:00以降に予約なしで上がりましょう(夏は案内所が20:00まで開いています)。
- 正午を過ぎてから長いルートを歩き始める、あるいは雨や風の日にカルデラへ下りる。落石のおそれがあるため、公園も勧めていません。
ラ・パルマ島タホガイテ火山タホガイテ火山の火口丘へは認可ガイド同行のみ。6kmのルートで30〜48ユーロ。展望台、カニョス・デ・フエゴ、船から見る溶岩は自由に。最安 €25
ラ・パルマ島ロケ・デ・ロス・ムチャチョスロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台の見学は日中のみ、ガイド付きで20ユーロ。夜は入れません。ビジターセンターの営業時間と星空スポットも。最安 €32ラ・パルマ島観光、3日間のモデルコースは?
1日目はタブリエンテ・カルデラ、2日目はロケ・デ・ロス・ムチャチョスと西海岸、3日目はガイドと歩くタホガイテと南部の火山。レンタカーがあれば全部回れます。
ラ・パルマ島で7日間あれば何をする?
ロス・ティロスとマルコス・イ・コルデロ、火山ルート、サンタ・クルス、タサコルテからのボート、そして星空の夜を加えます。週の途中で拠点を変えると、運転の距離を減らせます。
子連れのラ・パルマ島で何をする?
チャルコ・アスルの子ども用プール、サンタ・クルスのバルコ・デ・ラ・ビルヘン、30分で一周できるサン・アントニオ火山の火口の縁がおすすめです。島議会の施設は12歳未満が無料です。
テネリフェ島からラ・パルマ島への行き方は?
テネリフェ北空港から飛行機で約30〜45分、またはロス・クリスティアーノスからFred. OlsenかBaleària Canariasのフェリーで約2時間30分です。テネリフェ島南部に泊まっている人や車で行く人には、たいていフェリーが便利です。
タブリエンテ・カルデラに入るのに許可は必要?
歩いて入るだけなら不要で、入場料もありません。08:30〜16:00にラ・クンブレシータに駐車するには無料の許可が必要で、キャンプ場でのキャンプにも別の許可が要ります。








