ハンディア(Jandía)の見どころは、半島の2つの顔にまとめられます。風下にあたる東側には、コスタ・カルマ(Costa Calma)、ソタベントのラグーン(Laguna de Sotavento)、モロ・ハブレ(Morro Jable)があり、何kmも続くビーチ、大きなホテル、港がそろっています。風上にあたる西側にはコフェテ(Cofete)。山のふもとに約14km続く手つかずのビーチ、住民25人ほどの小さな集落、そしてヴィラ・ヴィンター(Villa Winter)です。どちらもハンディア自然公園の一部で、固有種のトウダイグサ、ハンディアのカルドン(cardón de Jandía)が生えています。
長いビーチ、風を受けてのセーリング、未舗装路でコフェテまで行く1日を求めるなら、ハンディアは合っています。島全体を見る拠点には向きません。コラレホ(Corralejo)まで車で約2時間かかり、直通バスもありません。フエルテベントゥラ島の北半分か南半分を選んで、そこに腰を落ち着けましょう。
ハンディアとモロ・ハブレへの行き方
空港からモロ・ハブレまでは約85〜90km、車で1時間15分ほどです(コスタ・カルマは約65km)。バスは島のバス会社Tiadheが、プエルト・デル・ロサリオ(Puerto del Rosario)から2路線を運行しています。
- 1番:グラン・タラハル(Gran Tarajal)とコスタ・カルマ経由。モロ・ハブレまで10ユーロ、コスタ・カルマまで7.55ユーロ。
- 10番:直通。9.70ユーロ、片道ずつ1日約6便。
- 5番:コスタ・カルマ〜モロ・ハブレ、2.70ユーロ。
支払いは運転手に現金で。50ユーロを超える紙幣は使えません。車なしで空港から行くなら、3番でプエルト・デル・ロサリオのバスターミナルまで行き、1番か10番に乗り継ぎます。
モロ・ハブレからグラン・カナリア島へのフェリー
モロ・ハブレの港からは、ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア行きのフェリーが出ています。Baleària Canariasは約1時間45分、1日3便で、旅行者の料金は70ユーロ(住民は18ユーロ)。Fred. Olsen Expressは2時間、1日3〜4便で、サイトの「14ユーロから」は住民料金です。こうしてフエルテベントゥラ島、グラン・カナリア島(Gran Canaria)、テネリフェ島(Tenerife)を飛行機なしで結べます。島から島への移動で説明しているほか、船会社はFred. OlsenとBaleària Canariasで紹介しています。
- 1Costa Calma町ルート案内 ↗
- 2Sotavento · Risco del Pasoビーチルート案内 ↗
- 3La Paredビーチルート案内 ↗
- 4Oasis Wildlife公園ルート案内 ↗
- 5Pico de la Zarza山頂ルート案内 ↗
- 6Morro Jable港ルート案内 ↗
- 7Cofeteビーチルート案内 ↗
- 8Punta de Jandía見どころルート案内 ↗
モロ・ハブレでできること
- プラヤ・デル・マトラル(Playa del Matorral)とハンディアの塩性湿地(Saladar de Jandía):ビーチの裏に、115.6ha、長さ2km以上の潮の満ち引きのある塩性湿地が広がり、ラムサール条約の登録湿地になっています。歩くのは遊歩道か木道の上だけで、湿地に踏み込まないこと。隣にはモロ・ハブレ灯台があります。
- ウミガメセンター:港には、島議会(カビルド)のウミガメの保護・リハビリセンターがあります。見学は無料で予約が必須、祝日を除く木曜10:00〜13:00。以前の案内では火曜も含まれていたので、島議会のページで確認してください。予約なしで入れるのは空きがあるときだけです。
- イルカ観察船:モロ・ハブレは、フエルテベントゥラ島で群を抜いて大きなイルカ・クジラ観察の港で、許可を受けた船は約14隻(何が見られるかは下で説明します)。
コフェテへの行き方:バス、車、徒歩
コフェテは風上側の海岸にあり、モロ・ハブレからの未舗装路でしか行けません。「4WD専用」というのは思い込みです。行き方は3つあり、いちばん安いのは路線バスです。
バスで:111番
Tiadheは毎日、未舗装路を走る特別路線、111番 モロ・ハブレ〜コフェテ〜プエルティート・デ・ラ・クルス(Puertito de la Cruz)〜ハンディア岬灯台(Faro de Punta de Jandía)を運行しています(tiadhe.comの時刻表)。
| 出発 | 帰り | |
|---|---|---|
| モロ・ハブレ発 | 10:00と14:15 | — |
| ハンディア岬灯台発 | — | 12:15と16:15 |
| コフェテ通過(モロ・ハブレ方面) | — | 13:00ごろと17:00ごろ(目安) |
運賃は片道8.70ユーロ、現金払いです。座席の予約はできないので、特に10:00の便はモロ・ハブレのバス停に早めに行きましょう。Tiadheはコフェテへの到着時刻を公表していません。シンプルなプランは、10:00の便で行き、ビーチを見るだけなら13:00ごろの便で、歩いてヴィラ・ヴィンターまで登りたいなら17:00ごろの便で戻ることです。
車で
普通車も未舗装路を通ります。距離や路面状態の公式データはないので、ゆっくり走り、道から外れないこと。自然公園内では、未舗装路の外や砂の上を走ることはできません。
レンタカーの契約を確認
未舗装路での損傷を補償の対象外にしているレンタカー契約はよくありますが、条件は会社ごとに違います。コフェテへ行く前に契約書を読むか、カウンターで聞いておきましょう。補償されないなら、車の底を壊すより、バスやツアーのほうが安く済みます。
徒歩で:グラン・バジェの道
公式の遊歩道グラン・バジェ(Gran Valle)は、山を越えてコフェテへ向かいます。片道だけで6.4km・約2時間30分、モロ・ハブレからハンディア岬へ向かう未舗装路の脇が起点です。帰りは17:00ごろコフェテを通るバスと組み合わせるとうまくいきます。ルートの詳細はvisitfuerteventura.comで。ほかのルートはカナリア諸島のトレッキングのガイドで紹介しています。
コフェテの見どころ
ビーチ。 砂浜は約14km(12kmとするガイドもあります)、幅は約50m。風はほぼ絶えず吹き、背後には山が迫ります。砂浜のそばに小さな墓地があります。
コフェテでは泳がないで
コフェテで泳ぐのは危険です。ライフガードはおらず、波が強く、流れもあります。赤旗のときは遊泳禁止。旗が出ていなくても、波打ち際にとどまりましょう。
ヴィラ・ヴィンター。 斜面にぽつんと見える家は、ドイツ人技師グスタフ・ヴィンター(Gustav Winter)が1946年から1954年にかけて建てたもので、設計図は1949年にパハラ町役場へ提出されています。潜水艦やナチスの話は伝説で、ヴィンターの未亡人は農業のために建てたと語っていました。博物館ではありません。そこに住む管理人が見せてくれるだけで、決まった開館時間も料金の決まった入場券もありません。訪れた人によると、部屋の見学は心付けで、地下室は約5ユーロ。現金を持って行き、開いているとは限らないと思っておきましょう。
ハンディア岬とプエルティート・デ・ラ・クルス
111番のバスはプエルティート・デ・ラ・クルスとハンディア岬灯台まで行き、灯台からの帰りは12:15と16:15です。灯台の解説センターは工事のため閉鎖中ですが、岬と集落はそのまま訪ねられます。
ピコ・デ・ラ・サルサ:フエルテベントゥラ島の最高峰へ
ピコ・デ・ラ・サルサは標高807m、島の最高地点です。標識のあるPR-FV 54の登山道で、山頂まで2時間半あまり。出発前に観光案内所で登山口を確認してください。早めに出発し、水はすべて持参を。山頂には何もありません。
コスタ・カルマとソタベントのラグーン
コスタ・カルマは、自然公園の隣にある半島のもうひとつのリゾートエリアです。最大の魅力は風のビーチ、ソタベント。春と夏には強く安定した風が吹き、毎年7月にはウィンドサーフィンとウイングフォイルのワールドカップが開かれます。ソタベントのラグーン(プラヤ・バルカ(Playa Barca)、リスコ・デル・パソ(Risco del Paso))は大潮のときしか水が満ちず、René Egliのセンターが毎年ラグーンのできる日のカレンダーを公開しています。詳しくはフエルテベントゥラ島のサーフィン、カイト、ウィンドサーフィンで。
子連れで楽しむハンディア
子連れでいちばんのお出かけは、ラ・ラヒータ(La Lajita)のOasis Wildlifeです。Oasis Busでコスタ・カルマから15分、ハンディアから30分。このバスは今は有料で、南部線は4ユーロ。ハンディアでの送迎は09:00〜09:30か10:20〜11:00、帰りは16:00か17:00です(レビューはOasis Wildlifeで)。のんびり過ごす午前には、木曜に予約して行くウミガメセンター、平らな塩性湿地の木道、大潮の日のソタベントのラグーンを。
コフェテへのジープツアーとイルカ観察船
ジープツアーは必須ではありませんが、車がない、保険が未舗装路をカバーしていない、バスの時刻に縛られたくない、という場合には意味があります。111番の往復は17.40ユーロ、ツアーは57ユーロからです。
おすすめ
1
コフェテとヴィラ・ヴィンター
4時間で、コフェテのツアーの中で最も評価が高いもの。車がない人、レンタカーで未舗装路を走りたくない人に。
2
コフェテとロケ・デル・モロ
ロケ・デル・モロ(Roque del Moro)に立ち寄りながら未舗装路を4時間。料金の近い別の選択肢です。
3
ハンディアをじっくりサファリ
5〜7時間で、半島全体を一気に回ります。
4
グラン・カナリア島から
モロ・ハブレへのフェリーとコフェテまでのサファリを1日で。フエルテベントゥラ島に泊まれない場合だけに。
5
モロ・ハブレからイルカ観察
飲み物と海水浴付きで2時間、49ユーロから。南部で最も口コミの多いツアーです。
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モロ・ハブレのイルカ観察船
テネリフェ島とラ・ゴメラ島(La Gomera)以外では、見られるのはおもにイルカです。クジラは通りかかる個体しだいで、誰にも約束はできません。船に、有効な許可期間が記された「Barco Azul」の黄色い旗があるか確認しましょう。スペインでは野生のイルカやクジラと泳ぐことは違法です。ツアーの「海水浴」は動物から離れた場所で行われます。全島の比較はカナリア諸島のホエールウォッチングで。
北の砂丘からベタンクリア(Betancuria)まで、島のほかの場所はフエルテベントゥラ島のガイドで。
4WDなしでコフェテへ行くには?
Tiadheの111番のバス(モロ・ハブレ発10:00と14:15、片道8.70ユーロ、予約不可)、普通車で未舗装路を走る、グラン・バジェの遊歩道を歩く(6.4km、約2時間30分)、の3通りがあります。
レンタカーでコフェテへ行ける?
普通車も未舗装路を通りますが、未舗装路での損傷を補償しないレンタカー契約は少なくありません。出かける前に契約を確認し、道から外れないでください。
コフェテビーチで泳ぐのは危険?
危険です。ライフガードはおらず、波と流れが強いビーチです。散歩して眺める場所で、泳ぐ場所ではありません。
ヴィラ・ヴィンターは博物館?
いいえ。そこに住む管理人が案内する家で、決まった開館時間も公式の入場券もありません。訪れた人によると、部屋は心付けで、地下室は約5ユーロです。
モロ・ハブレで1日過ごすなら何をする?
午前は10:00のバスでコフェテへ行って13:00ごろに戻り、午後はプラヤ・デル・マトラルと塩性湿地の木道へ。木曜なら、ウミガメセンターの無料見学を事前に予約しておきましょう。








